紛争の内容
 さいたま市内の商店街で、依頼者(以下、Aさん)と相手は、双方とも自転車に乗っていましたが、お互いに不注意で衝突してしまいました。そして、Aさんにケガはありませんでしたが、運悪く相手が大けがを負ってしまいました。ややAさんの過失が大きい事故でした。
 相手から裁判で損害の請求があったので、困ったAさんは、当事務所に相談にこられました。

交渉・調停・訴訟などの経過
 当事務所が裁判から受任することになりました。
 過失割合と、相手のケガの具合が争点でした。当初、相手は、9:1でAさんが悪いと言っていたのですが、結局ドライブレコーダーや防犯カメラもない中でお互いの主張は平行となり、裁判官からは7:3と言われました。
 相手のケガについても、大げさに主張していた節があったので、証拠を元についた結果、裁判官は、相手の請求を大幅に削り、約300万円での和解金額を提示しました。
 Aさんはそれで納得し、相手も当初の請求はあきらめて和解に応じました。

本事例の結末
 双方が一応納得の上、和解しました。Aさんは、500万円もの減額に成功しました。

本事例に学ぶこと
 過大請求をされることもあるので、支払う側になったときは、請求をよく精査する必要があります。

弁護士 申 景秀