紛争の内容
ご相談者の方は、学生(成人)でいらっしゃいましたが、交通事故の被害にあわれてお怪我を負いました。
怪我の治療のために病院に通っていましたが、保険会社からの連絡などのやりとりなど精神的な負担も大きく、弁護士を依頼することでなんとかこうした負担を軽減したいというご意向でした。
事故の態様や、現在のご職業などをお聞きすると、学生でいらっしゃいましたが、アルバイトとして稼働されていることが分かりました。
事故の影響でアルバイトにも影響があったことから、ここも請求することとなりました。
なお、ご本人のご家族が加入されている弁護士費用特約を用いてご依頼を頂きました。

交渉・調停・訴訟等の経過
受任させていただいてからしばらくは通院を続けていただきました。
満足に通院が行えたのち、損害を整えて相手方へ請求することとなりました。
もっとも、休業損害証明書の作成がアルバイト先の都合で困難であり、アルバイトの休業損害はあきらめざるを得ないかとも思われました。
しかし、シフト表などのデータをいただくなどしてなんとか休業したことを証明すべく、相手方と交渉を行いました。

本事例の結末
結果として、シフト表から認められる休業損害の支払いを受けることができました。
通院している日数はうまくシフトに入ることができなかったため、こうした休業損害の支払いを受けることで、事故前の収入と同程度の金銭を得る事ができました。
そして慰謝料についても支払いを無事に受けることができたので、示談交渉が成功し、解決に至りました。

本事例に学ぶこと
ある証拠の提出が困難であっても、他の証拠を検討することでうまくいくことがあります。
こうした粘り強い検討と交渉で、大きく結果が変わることがあります。
こうした検討や主張は弁護士が行うことで、大きな利益を得られる可能性がありますため、交通事故でお悩みの方は、ぜひ一度弁護士へご相談ください。
また、弁護士費用特約が付いていれば、弁護士費用をご自身で負担するケースは非常に少ないため、この場合には積極的に弁護士に相談することをお勧めいたします。

弁護士 遠藤 吏恭