紛争の内容
依頼者の方は、交差点で左折をするために一時停止していたところ、後続車に勢いよく追突されました。
首のむちうち症になり、痛みが出たため、整形外科に通院することになりました。
事故後、相手の保険会社はすぐに代理人弁護士を介入させてきたため、自分も弁護士に対応してもらいたいと考え、ご相談にいらっしゃいました。
依頼者の方は、ご自身の自動車保険に弁護士費用特約を付帯していました。
そのため、弁護士費用特約を利用することで、弁護士費用を自己負担することなく、依頼することができる状況でした。
当事務所にて法律相談を実施後、物損と人身の両方の示談交渉についてのご依頼をいただきました。
交渉・調停・訴訟等の経過
ご依頼を受けたあと、まずは保険会社との間で、物損についての話し合いをおこないました。
本件は、新車の納入を受けて数か月での事故でした。
損傷も、かなり激しいものでした。
そのため、評価損が認められうる事案であり、交渉の結果、修理費の3割が評価損として賠償されることになりました。
一方、怪我については、ご依頼の時点では、まだ通院中でした。
最終的に、約5か月間通院し、症状固定に至りました。
本件での人身損害の争点は通院慰謝料のみでしたので、裁判所基準で計算して、保険会社と交渉しました。
本件では、後遺障害まではなかったものの、かなり強い痛みがあったことを強調し、交渉していきました。
最終的に、裁判所基準にほとんど近い慰謝料額の提示があったため、依頼者の方もご納得され、示談しました。
本事例の結末
本件では、物損、人損ともに、相手方代理人との交渉を重ね、訴訟に至る前の交渉段階で終結しました。
本事例に学ぶこと
本件では、保険会社がいきなり弁護士をつけてきたことで、依頼者の方も不安を抱き、ご依頼いただくことになりました。
ご自身の自動車保険に弁護士費用特約を付帯されている方は、ほぼ自己負担なく弁護士への依頼をすることができますので、是非一度、お問い合わせください。
弁護士 赤木 誠治