紛争の内容
ご依頼者様は、横断歩道を歩行中、右折してきた自動車に衝突され、おけがをされました。
おけが以外に、スマートフォンなどの身の回り品についても損傷が生じました。
弁護士が示談交渉のご依頼を受け、交渉を進めました。
交渉・調停・訴訟等の経過
4ヵ月ほどの通院の後、当方にて損害額を計算し、相手保険会社に提示しました。
物損については、減価償却を加味した金額で合意ができました。
休業損害について、当方は総支給額を実労働日数で除して計算した金額を提示しましたが、相手保険会社は当初、額面額を90日で除した金額を提示してきました。
事案の早期解決などを材料にして交渉した結果、当方の計算した金額で合意ができました。
通院慰謝料については、相手保険会社は、当初、こちらの提示の8割を回答してきましたが、粘り強く交渉した結果、当方の提示の9割で合意ができました。
本事例の結末
以上のように、物損についてはおよそ妥当な金額で示談成立とでき、人損についても当方の提示にかなり近い金額で示談成立とすることができました。
金額としては、先方がこちらにおよそ100万円を支払うという内容で示談成立となりました。
本事例に学ぶこと
人損、特に休業損害については、基礎日額の計算方法に争いがあることがあります。
ただ、示談交渉は比較的柔軟な手続ですので、粘り強く交渉すれば、こちらに有利な計算方法・金額で合意することができることを学びました。
また、通院慰謝料についても、早期解決などを交渉材料にすれば、こちらの提示に近い金額で合意することができることを学びました。
弁護士 権田 健一郎