紛争の内容
ご相談者の方は、道路を車で走行中に、道路脇から後退して車道にでてきた車を接触するという事故にあわれました。事故により、身体に影響はなかったものの、車の修理を余儀なくされたため、相手方保険会社と交渉を行ってほしいという内容でご相談いただき、ご依頼いただきました。

交渉・調停・訴訟等の経過
物損事故であることから、車の修理費を請求することが主なポイントとなりました。それに加えて、本件では事故車として車の価値が下がったことから、評価損を主張したいというご依頼者の方のご意向がありましたので、評価損についても交渉を行いました。
当初、評価損については認められないとの主張がされておりましたが、交渉を重ねた結果、評価損についても部分的に支払う旨の合意ができました。
また、過失割合について当初は、こちらにもいくらか過失があるとの主張がされておりましたが、事実関係を整理し、交渉を重ねた結果、相手方の過失も100ではないけれども、こちらの過失は0とするという内容で合意ができました。

本事例の結末
当初の相手方保険会社の提示では、自動車の修理費も十分なものではないうえ、評価損や過失割合についてもご依頼者の方に納得いただけるようなものではありませんでした。
しかし、交渉を重ねた結果、ご依頼者の方にもご納得いただける内容になり、合意に至りました。

本事例に学ぶこと
物損事故においては、車の修理費、評価損、レンタカー代など主張すべき点が多いものと思います。
また、過失割合についても争点となりやすく、保険会社からの提示は、必ずしも納得できる内容ではないことがあります。

弁護士が介入し、交渉を行うことでご納得いただける内容となることがあります。本件でも、評価損等で当初の保険会社との提示と異なる内容で合意することができましたし、過失割合についても、当初よりご依頼者の方に有利な内容で合意することができました。

交渉を行うにあたっては、専門的な議論をする必要もあるうえ、費用対効果も検討する必要があり、ご自身で交渉を行うことは精神的にも大きな負担がかかるものと思われます。
交通事故でお悩みの方は、ぜひ一度弁護士にご相談いただけますと幸いです。

弁護士 申景秀
弁護士 遠藤吏恭