紛争の内容
事故態様としては、いわゆる玉突き事故であり、交差点赤信号で停車中の車の列に、後続車が突っ込み(追突)、3台が絡む事故になりました。
相談者の5名は、真ん中に位置し、一台に5名が載っておりましたので、その全員が被害者となりました。
なお、過失割合は、追突事故のため、100:0で争いありませんでした。
交渉・調停・訴訟などの経過
5名それぞれにつき、乗車位置や状況が異なるので、微妙に症状も異なりました。
衝撃が強く、一人は肋骨を骨折する怪我、残りは頸椎や腰椎の捻挫でした。
それぞれが整形外科や整骨院で治療を受け、それぞれのタイミングで症状固定となり、幸いにも後遺障害が残る程度の怪我はありませんでしたので、順次、損害額を弁護士基準で計算し、交渉を進めました。
その中でも、女性陣(兼業主婦)については、主婦休業損害が争点になりました。
本事例の結末
結論としては、全員において交渉段階で示談が成立しました。
男性陣は、弁護士基準の慰謝料100%の通院慰謝料が認められ、女性陣は、弁護士基準の慰謝料+それぞれの状況に応じた休業損害を一定額、認めさせることができました。
治療費を除いて、相手保険会社からは、総額で400万円弱の賠償を受け取ることができました。
本事例に学ぶこと
交通事故に巻き込まれた場合、とくに同乗中の事故の場合には、運転者の任意保険に弁護士費用補償特約が付いていれば、被害に遭った全員が、その保険により、弁護士に依頼することができます。
それにより、被害者全員が、持出しの弁護士費用なく(重い等級の場合は除く)、弁護士の交渉による利益を受けることができます。
このことを知っているか知らないかで、数十~数百万単位で損をするということもありますので、必ず、弁護士費用補償特約の利用ができるかどうかを確認しましょう。
グリーンリーフ法律事務所は、地元埼玉で30年以上の実績があり、各分野について専門チームを設けています。ご依頼を受けた場合、専門チームの弁護士が担当します。まずは、一度お気軽にご相談ください。
弁護士 時田剛志