紛争の内容
相談者の方が車を運転していたところ、前方から道路に侵入してきた車とぶつかり、物損が生じたという事故でした。
ご相談者の方は、相手方と示談をするかたちで解決を図ってほしいとのことで当事務所にご依頼いただきました。
交渉・調停・訴訟等の経過
ご依頼いただいたことから、相手方保険会社と交渉を行いましたが、過失割合の主張に大きな開きがありました。
交渉を続けましたが、過失割合の主張に非常に大きな開きがあり、示談交渉ではまとめることが難しい状況でした。
そこで、交通事故紛争処理センターへ示談斡旋の申立てをし、当事者同士のみの話し合いではなく、こうした専門機関を入れた話し合いをすることとしました。
本事例の結末
交通事故紛争処理センターで話し合いを行いましたが、やはり過失割合の主張に開きがありました。
そこで、交通事故紛争処理センターの嘱託弁護士全体の意見を出していただくこととなり、センターとしての意見が出されました。
この意見は、こちらの主張に近いものであり、センターとしての意見が出されたということで、その内容で示談が成立しました。
本事例に学ぶこと
交通事故においてその被害の大きさに関わらず、過失割合の主張に開きがあることは頻繁に起こりえます。
そうした際に、交渉で話をまとめることは難しいこともありますので、こうした専門機関を通じて話し合いを行うことは非常に有益です。
専門機関を通じて話し合いを行うことで、より適切な解決が迅速にできることもあり得ます。
弁護士 野田 泰彦
弁護士 遠藤 吏恭