交通事故の物損で相手方の提案から２倍以上の金額で和解した事例

紛争の内容
ご依頼者の方は、道路を運転中に追突事故に遭われました。
乗られていたお車は、全損となり廃車処理をせざるを得ない状態でした。
そこで、お車の損害について相手方に請求をするべくご依頼を頂きました。

交渉・調停・訴訟等の経過
お車は全損となってしまったため修理費用等を請求するのではなく、車両価値に基づいて相手方に請求をすることとなりました。
そこで、お車の価値が問題となりましたが、ご依頼者の方が乗られていたのは業務用に特殊な改造がされたお車でした。
もっとも、相手方保険会社から改造による価値上昇の考慮がされず、さらに年数も古いということで減価償却された金額が提示されました。
大切なお車が廃車になってしまっているため、このような価格で合意をすることはできず、車両価値について検討し、主張をしました。
具体的には、同程度の改造がされている車の市場での価値を調査し、主張しました。

本事例の結末
結論として、当初相手方保険会社から提示されていた金額の２倍以上の金額で和解をすることができました。
同程度の改造が施されている車の価値を調べて、その平均値を主張するなどの交渉を行い、最終的に訴訟に至らず早期の解決を図ることができました。

本事例に学ぶこと
物損の場合、車の価値がどのようなものになるかは非常に大きな争点です。
車は、年式や車両の様子などそれぞれ異なる性質を持っており、全く同じ車は存在しないため、価値の算出が困難です。
そこで、どうやって車両の価値を把握するか、どのような主張を組み立てるかで結論が変わってきます。
ご依頼者の方のご状況に応じて、最適な主張を検討することが非常に大切となります。