紛争の内容
依頼者は、駐車場内を走行中、横から出てきた自動車と衝突する交通事故に遭ってしまいました。幸いにも怪我はなく、人的損害は生じていませんでした。もっとも、自動車の損傷が大きく、多大な修理費用がかかることになってしまいました。
はじめは、依頼者が保険会社を通じて相手方・相手方保険会社と交渉していましたが、全く折り合いがつきませんでした。
交渉・調停・訴訟等の経過
まず、交通事故状況の詳細な聞き取りを行いました。幸いにも、依頼者は事故現場を詳細に写真撮影していただいていたおかげで、ヒアリングだけでなく、証拠に基づく詳細な情報を得ることができました。
これらの情報を基にして、様々な事故事例での過失割合について定めた基準たる書籍を用いて、あるべき、かつ、依頼者に最も有利な過失割合を根拠付ける主張を組み立てていきました。
そして、保険会社に根拠を示しながら強く主張していきました。
本事例の結末
最終的に、相手方保険会社はこちらの主張を全て受け入れました。
その結果、基準の範囲内で、依頼者に最大限有利な過失割合が認められることになりました。
本事例に学ぶこと
弁護士が就くまでは交渉がこうちゃくし、どうにも進みませんでしたが、きちんと根拠ある基準を示し、具体的事情を主張していくことで、相手方を説得することができました。
弁護士 平栗 丈嗣
