紛争の内容
依頼者の方は、信号待ちのため停車していたところ、右側の車線を走行していた自動車にこするように追突されました。
幸いにも軽傷で済み、約1か月の通院をもって症状固定に至りました。
保険会社との示談に入る前に、お知り合いの方から弁護士に相談することを勧められ、ご相談にいらっしゃいました。
依頼者の方は、ご自身の自動車保険に弁護士費用特約を付帯していました。
そのため、弁護士費用特約を利用することで、獲得した賠償金をそのまま(弁護士費用を差し引かれることなく)受け取ることができる状況でした。
以上のご説明をしたうえで、示談交渉のご依頼をいただきました。
交渉・調停・訴訟等の経過
ご依頼を受けたあと、すみやかに保険会社に対して、医療記録等の写しを請求しました。
資料の到着後、賠償額の計算をしました。
具体的には、通院慰謝料について裁判所基準で計算し、かつ、休業損害については賃金センサスを前提とした主婦休損で算出し、保険会社と交渉しました。
本件では、休業損害の計算方法等で若干の相違はあったものの、保険会社との交渉はスムーズに進みました。
保険会社からは、こちらの提示額の90%以上を支払うという提案がなされたため、依頼者の方もご納得され、示談しました。
交渉開始から約2か月後には、依頼者の方は賠償金を受け取ることができました。
本事例の結末
上記の通り、本件では、保険会社との交渉は比較的スムーズに進み、こちらの提示額の90%以上(既払い金を除いて30万円以上)を保険会社が支払うということで合意しました。
また、ご依頼されてから約2か月後には、賠償金を受け取ることができました。
本事例に学ぶこと
本件では、お知り合いの方の勧めにより、保険会社との示談交渉前に弁護士にご相談いただいたことにより、裁判所基準をベースにした賠償金を受け取ることができました。
保険会社との示談交渉を行う前に、是非一度弁護士へ相談されることをお勧めします。
弁護士 赤木 誠治