交通事故の物損について、相手方の提示額のおよそ4倍の金額で示談を成立させることができたケース

事案の内容
ご依頼者様は、交通事故に遭われ、人損と物損が発生しました。
人損については、通院見込は未定であり、通院が終了次第、示談に向けた話を進めることになりました。
物損について、相手方は保険に未加入でしたので、相手方本人と交渉をすることとなりました。

事案の経過（交渉・調停・訴訟など）
人損については、通院が終了し、当方から請求額を相手保険会社に提示し、支払額を検討してもらうことになりました。
物損については、当方は、修理代と代車費用の合計およそ３０万円を請求しましたが、相手方は、修理代の一部を認めただけで、修理代の大部分と代車費用は認めませんでした。相手方が認めた金額はおよそ５万円でした。
物損については、示談交渉で解決することは困難と判断しましたので、裁判所に訴訟を提起しました。

本事例の結末
人損については、概ね当方の請求額に近い金額で示談を成立させることができました。
物損については、裁判において修理費用や代車代の証拠を提出し、当方の請求額の正当性を主張しました。
裁判の中で和解の話し合いを行い、およそ２０万円を相手方が当方に支払うという内容で和解を成立させることができました。

本事例に学ぶこと
物損について、示談交渉での解決が難しい場合、たとえ請求金額が高額でなくても、積極的に訴訟を提起して和解の話を進めれば、当方の請求額に近い金額で和解することができることを学びました。
示談交渉では態度が強硬な相手であっても、訴訟に持ち込めば、話し合いの余地があることを学びました。