紛争の内容
被害者(85歳)は、徒歩で公道をあるいていたところ、よそ見をしていた自動車に後ろから追突されて、頭を強く打ってしまいました。
手術をしましたが、急性硬膜下血腫によって、そのまま意識不明となりました。
初めての事故で、保険会社との交渉が不安とのことでご家族から委任を受けました。
交渉・調停・訴訟などの経過
まず、ご本人が意識不明のため、後遺障害認定の申請とともに、成年後見申立もしました。
等級は、1級で認定されましたが、保険会社と交渉中、被害者の方が病気により死亡してしまいました。そこで、その病気と交通事故の間に因果関係があるか等について争いが生じました。
本事例の結末
交通事故と死亡との因果関係がある場合とない場合で損害額を算定し、より高い金額の方で交渉を重ね、2000万円を超える保険金が支払われることになりました。
本事例に学ぶこと
交通事故で重傷を負い、交渉中に死亡してしまう例は、少なからずあります。因果関係が問題となるので、綿密な算定をし、よりご依頼者様に有利な解決方法を模索することが重要です。