紛争の内容
加害者が一時停止を無視して交差点に突入し、依頼者様は,交通事故被害により「むちうち」となり,治療を続けていました。幸いにも後遺症は残りませんでした。治療終了後、示談の提案を受けたため,その内容の妥当性を確認するべく,当事務所へご来所されました。
保険会社側の提案は,裁判によって認められる金額(赤い本の基準)よりも低額であり,依頼者様に不利な内容であったため,示談交渉事件として受任しました。
交渉・調停・訴訟などの経過</span
保険会社の提案は、過失割合が70:30(依頼者様)となっていました。また、慰謝料について、裁判所の水準よりも著しく低い提示でした。
加害者が一時停止を無視して交差点に突入した事例であったので、過失割合については90:10が妥当と考え、慰謝料部分も含め保険会社と争いました。その結果、当初の提案より60万円高い金額で示談が成立しました。
考察
保険会社は,示談交渉に精通しておりますので,被害者の方がお一人で対等に渡り合うことは容易ではありません。過失割合について専門的な知識が必要ですので、担当者に言いくるめられてしまうおそれがあります。保険会社からの示談案は、裁判所が認定する基準よりも低いことが多いので、示談の提示があった場合は、弁護士までご相談ください。